水のコラム
浴槽の流れが悪いのは何が原因?つまりの予防法や修理費用とあわせて解説
浴槽の流れの悪さは、つまりの前兆です。
放置しておくと、やがてつまりへと悪化していくため、すみやかに対処する必要があります。
しかし、浴槽の流れが悪い原因が分からず、どう対処すべきなのか分からない方も多いかもしれません。
そこで、今回は、浴槽の流れが悪い原因や解決策、予防策、修理費用などをご紹介します。
浴槽の水の流れでお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
浴槽の流れが悪い原因
浴槽の流れが悪い原因としては、以下の4つが考えられます。
- ・髪の毛
- ・石鹸やシャンプーのカス
- ・雑菌
- ・異物
髪の毛
浴槽の流れを悪くする原因の代表例は、髪の毛です。
人々の髪の毛は基本的に1日に50本 以上抜けると言われており、その半数以上 がシャンプーやリンスで髪の毛を洗っているときに抜け落ちます。
特に春から夏、夏から秋等の季節の変わり目には抜ける量が増える傾向にあります。
このように日々抜け落ちた髪の毛が溜まって、浴槽の流れが悪くなります。
石鹸やシャンプーのカス
浴槽の流れを悪くする原因の1つは、石鹸やシャンプーのカスです。
体や頭を洗っているときには、お湯と混ざり合っているため、気にならない方が多いかもしれませんが、排水口へと流れた石鹸やシャンプーのカスは固形物や髪の毛などに付着し、やがて塊になります。
また、放置した期間が長くなるとヘドロ状へと変化していきます。
塊やヘドロ状になったものは流れにくく、浴槽の流れが悪くなる原因になるのです。
雑菌
浴槽の流れが悪くなる原因の1つは、雑菌です。
排水管には多数の雑菌が存在しています。
定期的に掃除していれば、雑菌が繁殖することはありませんが、髪の毛や異物などが排水管に溜まると、雑菌が繁殖してぬめりが発生します。
異物
浴槽の流れを悪くする原因の1つは、異物です。
お風呂場で落としやすいものとして、歯ブラシ、シャンプーやリンスのボトルのフタや袋の切れ端、ヘアゴム、カミソリの替え刃、ピアス、入浴剤の袋などが挙げられます。
大きな固形物である場合は、すぐに浴槽の流れが悪くなるため落としたことに比較的気付くものですが、小さな固形物である場合は、蓄積されてから浴槽の流れが悪くなるため、気付くのが遅れる傾向にあります。
浴槽の流れを良くする方法
浴槽の流れを良くするには、以下の5つを使用しましょう。
- ・熱湯
- ・ワイヤーブラシ
- ・スッポン
- ・重曹
- ・パイプクリーナー
熱湯
まず約50℃の熱湯を用意し、排水口にまっすぐに、ゆっくりと流し込みます。
その後はバケツにお湯を入れ、滝のように排水口に一気に流し込みます。
ワイヤーブラシ
ワイヤーブラシでつまりを押したり絡めたりして、原因となるものをかき出します。
ワイヤーブラシがない場合は、針金のハンガーをまっすぐに変形させて代用できます。
ただし、ワイヤーブラシもハンガーも金属製であるため、あまり無闇につまりをかき出そうとすると、水漏れなど他のトラブルを引き起こす恐れがあるため、使用には十分気をつけましょう。
スッポン
スッポンは水があるところに使用すると、より密着度が増して効果が期待できます。
そのため、まずは浴槽に少し水を貯めてからスッポンを押し当てるのがおすすめです。スッポンを排水口に押し当てて、思い切り圧をかけます。
その後、一気に引き抜いてつまりの原因となるものを取り除きましょう。
また、ハンガーやパイプクリーナーで汚れを浮かしてから使うと、より安易につまりの改善が期待できます。
重曹
重曹はクエン酸と一緒に使用することで、アルカリ性と酸性が反応し、盛大に泡を発生させます。
盛大に作られた泡が汚れを浮かし、浴槽の流れを改善できますが、クエン酸がない場合は、食酢で代用することも可能です。
重曹は弱アルカリ性であり、手が荒れる恐れがあるため、ゴム手袋をしてから使用しましょう。
万が一素肌に触れてしまった場合は、すぐに洗い流してください。
また、使用する際は換気も十分に行いましょう。
パイプクリーナー
パイプクリーナーは浴槽の排水口に溜まった髪の毛を溶かします。
ただし、人体への刺激が強いため、使用する際は浴室を換気しましょう。
また、他の洗剤や薬剤と混ぜると、有毒ガスを発する恐れがあるため、他の洗剤や薬剤とは併用しないでください。
浴槽のつまりを予防する方法
浴槽のつまりは自分でも予防することが可能です。
以下の3つの予防策を実践し、浴槽のつまりを防ぎましょう。
- ・ヘアキャッチャーを使用する
- ・定期的な配管掃除
- ・排水トラップを使用する
ヘアキャッチャーのネットを使用する
ヘアキャッチャーにネットをつけることで、髪の毛などが奥まで流れることを予防することが可能です
ネットは100均などで手軽に入手できるため、比較的安易にできます。
普段の掃除ではネットに引っかかっている髪の毛やゴミを取り除けば、掃除も比較的楽になるでしょう。
定期的な配管掃除
浴槽のつまりを予防するには、月に1回は配管を掃除しましょう。
誤って固形物を流さない限りは、基本的に浴槽のつまりは髪の毛やヘドロ状の汚れなどが原因です。
定期的に重曹とクエン酸やパイプクリーナーなどで掃除して、掃除浴槽のつまりを予防しましょう。
排水トラップを掃除する
浴槽のつまりを予防するためには、1〜2ヶ月に1度のペースで排水トラップも掃除しましょう。
配管掃除と同時に行うのがおすすめです。
排水トラップでつまりが発生した場合は、業者に依頼しなければならない可能性が高いため、定期的に掃除してつまりを予防するよう心がけてください。
浴槽のつまりの修理にかかる費用
浴槽のつまりの修理にかかる費用や業者に依頼するべき状態をご紹介します。
浴槽のつまりにかかる修理費用
浴槽のつまりにかかる修理費用は、状態によって異なります。
お風呂の床や洗い場に水が溜まっている場合の修理費用相場は約5,000円〜12,000円 です。
またトーラーや高圧洗浄機などの機材が必要になる場合は、30,000円 ほど必要となります。
業者に依頼するべき状態
トーラーや高圧洗浄機などの専門機器が必要な場合は、業者に依頼しましょう。
手動トーラーや家庭用高圧洗浄機も販売されていますが、改善できないケースもあります。
手動トーラーでは入り口から遠いつまりの対応が難しく、家庭用高圧洗浄機は配管洗浄用のアタッチメントが付いていなかったり、軽度なつまりにしか効果がなかったりすることが多々あります。
また、排水トラップや排水溝付近でつまりが生じている場合も、素人では対応が難しいため、速やかに業者に依頼しましょう。
賃貸物件で放置した場合に起こりうるトラブル
賃貸物件で浴槽の流れが悪い場合、トラブルに注意しましょう。
浴槽の流れの悪さを放置しておくと、以下のようなトラブルが起こる恐れがあるため、速やかに対応することが重要です。
- ・悪臭トラブル
- ・水漏れトラブル
- ・損害賠償または強制撤去
悪臭トラブル
排水口には下水の臭いが逆流しないように、排水トラップが設置されています。
しかし、排水口に汚れが溜まっていると、悪臭が発生する可能性があります。
排水口から悪臭がしている場合、やがて自分の部屋にも充満し、その後は自分の部屋だけにとどまらず、周囲の部屋にも漂うことがあり、悪臭トラブルを引き起こしかねません。
そのため、悪臭がひどくならないうちに対処するようにしましょう。
水漏れトラブル
浴槽の流れの悪さを放置しておくと、やがてつまりへと悪化するでしょう。
つまりがひどい場合、床下に浸水し、下の階に水漏れする恐れがあります。
もし下の部屋まで水漏れしてしまった場合、他の住人の生活に支障をきたし、トラブルになる恐れがあります。
浴槽がつまっている段階では、つまりを解消するだけで済みますが、水漏れが起こった場合は排水管の交換、床や天井の補修工事が必要になり、修理費用も高額になることが予想されます。
症状が悪化する前に、対処することが重要です。
損害賠償または強制撤去
悪臭トラブルや水漏れトラブルが発生した場合は、他の住人に迷惑がかかるだけでなく、損害賠償や強制撤去になる恐れがあります。
賃貸物件の場合は、あくまで借りている部屋であることを意識し、不具合が現れたら速やかに対処するようにしましょう。
正しく使用していた場合に浴槽がつまった場合は、管理会社や大家が修理費用を負担するのが一般的です。
しかし、独断で修理業者に依頼した場合は自己負担となってしまう恐れがあるため、独断で修理業者に依頼するのではなく、まずは管理会社や大家に報告するようにしましょう。
まとめ
浴槽の流れが悪くなっている場合、やがてつまりへと悪化します。
浴槽の流れが悪い原因として考えられるのは、髪の毛、石鹸やシャンプーのカス、雑菌、異物などさまざまですが、原因によって解決法が異なります。
それぞれの解決法を確かめて、対処しましょう。
また、賃貸物件の場合は放置しておくと、悪臭トラブル、水漏れトラブル、損害賠償や強制撤去などのさまざまなトラブルを引き起こす恐れがあるため、速やかに対処することが重要です。
ただし、自分で修理ができないと判断した場合は、独断で修理業者に依頼するのではなく、まずは管理会社や大家に相談しましょう。
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