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水のコラム

井戸ポンプは現役!活用シーンと導入のメリット・デメリット

2022年05月30日 その他


家庭用の井戸ポンプをご存じですか?井戸というと今では数少なく感じるものですが、あらためて注目を浴びつつあります。

水道水とは違ったメリットがあり、また活用シーンが豊富であることも注目の理由です。災害時などにも利用が可能な点は、とくに見逃すことができません。災害時の大きな助けともなり、多く導入されるほど、今後活躍が期待されます。

ここでは、家庭用井戸ポンプがどのようなものなのか、詳しく解説していきます。

井戸ポンプとは?

  
近年、見直されているのが家庭用井戸ポンプです。設置を検討されている方や気になっているという方もいるのではないでしょうか。

家庭用の井戸ポンプとは、井戸水をくみ上げるポンプのことです。手動式と電動式がありますが、家庭用の井戸ポンプでは、電動式の井戸ポンプを取り入れている場合が多いでしょう。

またポンプには種類があり、井戸の深さによって、「浅井戸ポンプ」と「深井戸ポンプ」のどちらになるかが決まります。

一般的に「浅井戸ポンプ」は水面までが8m以下、「深井戸ポンプ」は水面までが8m以上の場合に設置されます。「深井戸ポンプ」にはさらにジェット式と水中式があり、汲み上げるためのモーターを設置する必要があります。

家庭用の井戸ポンプで汲み上げた水の活用方法としては、畑などの農業や家庭菜園・ガーデニング、水質がいい場合は飲用・お風呂などの生活用水として利用することも可能です。

井戸ポンプは、大量に水を消費する人にとっては大変便利で助かる存在です。家族が多い家庭にとってもお風呂などに大活躍してくれ、重宝されることでしょう。

また、注目されている活用方法として、災害時の非常用水として利用できるという点もあげられます。

井戸ポンプを導入するメリット

  
家庭用の井戸ポンプを導入するには、費用も時間もかかります。

しかし、それを上回るメリットが魅力的であることは間違いありません。井戸ポンプを設置したことによってどんなメリットがあるのか見ていきましょう。

■水道代が節約できる
最大のメリットは何と言っても水道代がかからない点です。

今まで水道で使用していた分を井戸水に替えれば、大幅に水道代を節約することができます。下水道代はかかるとしても、長い目で見れば、家庭の支出を抑えることに貢献してくれるでしょう。

ただし生活用水として利用するには、水質によるということも忘れずに理解しておきましょう。

■一年中適温で使用できる
地上の温度に左右されない地下水は、真夏には冷たい水が、冬には暖かい水が確保できます。一年を通して一定の温度で使える点も大きな魅力といえるでしょう。

■非常時でも水を確保できる
災害時や断水時にも水が使えるのは大きな安心に繋がります。過去に災害を経験した方が、家庭用の井戸ポンプを設置するというのも、水の必要性を十分にわかってのことでしょう。

電動式のポンプだと停電時には汲み上げられませんが、手押しポンプを設置していれば、停電時にも利用することができます。

■飲用として美味しい
水質にもよりますが、よい水質であれば飲用として利用することも可能です。

井戸水は、水道を通っておらず消毒されていないため、カルキ臭がしません。美味しく飲むことができます。

井戸ポンプを導入するデメリット

家庭用の井戸ポンプは、大変魅力的ではありますがメリットだけではありません。
導入する際は、デメリットもきちんと把握しておく必要があります。

デメリットも理解した上で、導入すべきかどうか検討するようにしましょう。

■設置費用が高額である
最大のデメリットは設置費用の高さです。井戸ポンプの費用だけでなく、井戸の掘削工事の費用や使用する道具・塩ビパイプなど、

必要なものが多くあります。そのため、設置費用があっという間に高額になってしまいます。

■維持するためにコストがかかる
井戸ポンプは設置すれば終わりではありません。

使い続けるためには井戸のメンテナンスも必要ですし、ポンプの電気代もかかります。

水道代はかかりませんが、井戸ポンプを継続して使うにはさまざまな費用がかることも忘れないようにしましょう。

■電動式ポンプは停電時に利用できない
電動式ポンプは、停電時には水が出なくなってしまうので、注意が必要です。
停電時でも水を利用するためには、手動式の手押しポンプを取り付けておくとよいでしょう。

■井戸水が汚れている場合もある
井戸水というときれいなイメージがあるかもしれませんが、残念ながら全てがきれいなわけではありません。

とくに飲用として利用する場合には、必ず事前に水質検査をする必要があります。汚れた水は体に害を与える恐れがあるので、十分に注意しなければなりません。

また、水質はさまざまな原因で変わることもあるため、定期的に水質検査をすることも必要です。

■洗濯物が汚れてしまう
水質によっては鉄分を多く含んでいる場合があります。洗濯に使用すると、洗濯物が黄ばんだり、黒ずんだりする場合があります。

井戸ポンプの設置方法

  
家庭用井戸ポンプを設置するには、自力で設置する方法と専門業者に依頼する方法があります。

自力で設置する方法はもちろん簡単ではありません。かなりの重労働と、どのくらいの時間を要するかわからないことも弊害となります。

まずは自力で設置する方法について順を追って説明します。

■自力で設置する
地面を掘ったことで、近隣に有毒ガスが発生する層もあります。しっかりと調査した上で、作業を始めるようにしましょう。

また費用を抑えるために自力での設置を考えていても、費用はいろいろかかるものです。結果として「やっぱり業者に頼めばよかった」とならないように、きちんと費用を把握することが大切です。

・場所を決める
まずは井戸の場所を決めます。障害物がない、広いスペースを確保しましょう。生活用水として利用を考えている場合は、配管工事なども考慮して場所を決める必要があります。

・スコップで1m程度掘る
・鞘管(さやかん)と呼ばれる塩ビパイプを掘った穴に設置する
・さらに掘り進める

井戸を掘るには、機械を使うことをおすすめします。手作業でも不可能ではありませんが、1日に進めるのは1mほどです。井戸掘りの道具は購入もできますが、レンタルもあるので調べてみるとよいでしょう。

・水が出てきたら井戸ポンプを設置する
水が出てきた穴に塩ビパイプを差し入れ、周りを土で埋めて固定します。塩ビパイプを固定できたら、井戸ポンプを繋げます。水を吸い上げ、きちんと吐水できれば工事完了です。

■専門業者に依頼する
専門業者に依頼する場合は、ボーリング作業となり高額な費用がかかります。

最低30万円は予算として見ておく必要があります。帯水層がみつからなければ、さらに掘り進めることになるので費用もかさんでいくことが考えられます。100万円を超えてしまうこともあるでしょう。

しかし、確実に井戸ポンプを設置するならば、やはり専門業者に依頼することが安心・安全といえます。事前の見積もりは必ずとりましょう。信頼できそうな業者2、3社に見積もりを取って比較検討することをおすすめします。

まとめ

この記事をきっかけとして、家庭用の井戸ポンプに興味がわいた方もいるのではないでしょうか。
井戸ポンプを自身で導入するには、やはりハードルが高く感じてしまうことでしょう。日頃から大がかりなDIYに慣れている方や、仕事で携わっている方でなければ難しいかもしれません。無理せず水道業者に依頼することをおすすめします。

注意すべき点は、井戸ポンプの購入です。ネット通販でも購入は可能ですが、設置のみは行っていない業者も多いので、事前に確認するようにしましょう。井戸ポンプの購入と設置を合わせて依頼することで費用が抑えられる場合もあります。

大いに活用できる井戸ポンプ、この機会にぜひご家族で導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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