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水のコラム

台所の排水管の構造はどうなっている?つまってしまった際の対処法も知ろう!

2022年01月26日 キッチンのメンテナンス


台所の排水管がつまると、シンクに水が溢れて出してしまいます。それだけではなく、漏水や異臭の原因になることもあります。

キッチンは食材を扱うので常に衛生的な場所でありたいですよね。できればキッチンがつまってしまう前に未然につまりを防ぎたいです。そのためにはどうすればよいのでしょうか。

本記事ではキッチンの排水管の構造とつまったときの対処法、つまりを防ぐ定期的な清掃法について解説しています。

台所の排水管の構造

キッチンがつまってしまったときの対処法や予防法を理解するには、キッチンにある排水管の構造を知ることがとても大切です。キッチンの排水管は次の3つのパーツによってつまりや悪臭を防止しています。

・排水バスケット
・排水トラップ
・排水ホース

それぞれ仕組みを見ていきましょう。

■排水バスケット
排水バスケットはいわゆるゴミキャッチャーのことを指します。排水管に流れてしまわないように排水内の異物を受け止める役割を持っています。

バスケットは浅型と深型、細型に分けられます。排水口にこのバスケットがないと、異物がどんどん排水管に流れてしまい、排水管がつまる原因となってしまいます。

■排水トラップ
排水バスケットの下に位置しているのが、排水トラップです。キッチンの排水口は下水につながっています。排水トラップは、害虫や異臭が下水から逆流するのを防いでいます。

排水トラップの内部に水が常にたまる構造になっていて、水を流すたびのその部分の水が新しくなります。そうすることで、害虫と異臭が古い水と共に下水に押し流されていきます。そのためしばらく水を流していないと、害虫や異臭が発生してしまう恐れがあります。

■排水ホース
排水ホースは排水トラップとつながっています。シンクに流れた水を下水道へ流す役割を持っています。排水ホースはネジ式排水ホース、差し込み式排水ホース、Y字型排水ホースに分類されます。

ちなみに一般の家庭ではネジ式排水ホース、差し込み式排水ホースが使われ、Y字型排水ホースはレストランなど業務用に使われます。

どのタイプもホースはビニールでできています。そのため、長く使用していると老朽化が進むことは避けられません。老朽化が進むとホースが硬くなり、少し押しただけで折れてしまうこともあるので、充分注意しましょう。

排水口がつまったり異臭がしたりするときは排水ホースが老朽化してしまっていることも考えられます。

このようにキッチンの排水管は3つのパーツで害虫や下水の臭いから守られています。つまりも基本的には発生しない構造となっていますが、限度があります。

自浄作用があるわけではないので、定期的にメンテナンスしないとあらゆる汚れがこびりついて蓄積されてしまいます。そしてどのパーツも無限に使えるわけではなく、寿命があります。

定期的なメンテナンスはもちろんですが、点検も行ってトラブルが発生する前に新しい物に交換することも検討しましょう。

台所の排水管がつまってしまったら?

キッチンの排水管の仕組みを知ることで、つまってしまった原因を突き止めやすくなります。キッチンでつまりが起こった時の対処法は次の通りです。

・異物を除去する
・排水管を高圧洗浄する

まず「異物を除去する」です。キッチンがつまってしまったとき、排水バスケットやトラップに異物が蓄積されてしまっているかもしれません。バスケットに異物が大量に入っていると、バスケットの編み目が塞がれてしまって水が流れなくなります。そしてトラップと排水管の隙間は異物が入り込みやすくなっています。キッチンがつまってしまったらまずはこの2つに異物が蓄積していないか確認しましょう。

そして「排水管を高圧洗浄する」です。キッチンがつまってしまった原因が手の届かない排水管の奥で起こっているかもしれません。シンクに流れた油がバスケット、トラップを通過して排水管奥に到達したとき冷えて固まり、蓄積することでつまりの原因となることがあります。

なお、排水ホースが折れたり曲がったりすることでつまりが発生することも考えられるので、排水ホースが変形していないかも確認しましょう。排水管でつまりが起きているかもしれないときは、まず液体パイプクリーナーやラバーカップで対処してみましょう。

液体パイプクリーナーは製品に記載の分量を排水管に流しいれ、製品で決められた時間を置いてから水を流すとつまりが解消するというアイテムです。

ラバーカップはトイレで使うことが多いですが、キッチンの排水管でも使えます。排水口にラバーカップのカップをゆっくり押し込んでから一気に引き上げることでつまりを解消します。いずれもホームセンターなどで手軽に手に入ります。それでも解決しない時はプロの手で高圧洗浄してもらう必要があります。

つまりを防ぐために普段から定期的に掃除をしよう

できればキッチンがつまるのを未然に防ぎたいですよね。つまりは異物が蓄積されて起こるのがほとんどです。そのため、蓄積する前に対処ができれば、つまりは発生しません。

キッチンのつまりを防止する方法は次の通りです。

・定期的にメンテナンスする
・定期的に異物チェックをする

まず「定期的にメンテナンスする」です。週に1度程度でよいのでシンクと排水口を清掃しましょう。排水管の清掃におすすめなのが重曹とお酢を使用した清掃法です。

まず排水バスケットとトラップをシンクに外して置きます。軽く洗浄して、排水口の上から重曹を200cc振りかけてください。その上からお酢を100cc流します。すると重曹とお酢が化学反応を起こして泡が発生します。その泡が汚れを落とす手助けをしてくれます。

1時間ほど時間を置いて60℃未満のお湯で洗い流してください。なお、60℃以上のお湯を流してしまうと、排水ホースや塩ビパイプを傷めてしまったり、食材汚れが熱で固まってしまったりすることもあるので注意しましょう。これで排水溝の洗浄は完了です。

なお、排水バスケットをそのまま使用するのではなく、市販のネットをかぶせて使用するのもつまり防止におすすめです。バスケットの異物を取り除くとき、ネットを捨てるだけなので楽ですし、バスケットの前にネットが異物をキャッチしてくれるのでバスケットより先に異物が入り込むのを防止できます。

そして「定期的に異物チェックをする」です。シンクに大きな食べかすやカットした食材を流してしまった心当たりがあれば、その都度取り除いてください。

そうでなくても定期的にバスケットの異物を取り除く、排水トラップ内に異物が入り込んでいないかチェックしましょう。つまってしまう前につまりの原因となるものを除去しておくのが大切です。

まとめ

ここまでキッチンの排水管の構造とつまったときの対処法、つまりを防ぐ定期的な清掃法について解説してきました。

キッチンのつまりを解決するには、キッチンの排水管の仕組みを知る必要があります。排水バスケット、排水トラップ、排水ホースが悪臭の発生やつまりが起きないようにそれぞれ役割を果たしています。

しかしこの3つのパーツでも手に負えない状況になると、つまりや悪臭が発生してしまいます。つまりの状況によって対処法は異なりますが、あまりにひどいつまりであれば専門業者に依頼して高圧洗浄してもらう必要があります。

そうならないためにも、定期的なメンテナンスと異物チェックを行い、つまりの起きないキッチンを目指しましょう。

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