水のコラム
水洗トイレから異音が聞こえるときの対処法とは?異音の発生箇所などとあわせて解説
水洗トイレから異音がしたり、音が大きかったりする場合は、不具合が生じているかもしれません。
放置しておくと、症状が悪化する恐れもあるため、速やかに対処する必要があります。
しかし、どう対処すればいいかわからないという方も多いでしょう。
そこで、今回は、水洗トイレの音が大きいときや異音が聞こえるときの直し方をご紹介します。
「水洗トイレから異音がする」「水洗トイレの音が大きい」といった悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
水洗トイレの異音の発生箇所とは
水洗トイレは、あらゆる箇所で異音が発生する可能性があります。
異音の原因は、発生する場所によって異なるため、まずは異音の発生箇所を特定することが重要です。
では、トイレの異音が発生する可能性がある箇所を以下の5つに分けてご紹介します。
- ●便器
- ●トイレタンク
- ●トイレの排水管
- ●ウォシュレット使用中
- ●トイレ以外
便器
便器の中からコポコポ、ゴボゴボといった音が聞こえる場合、トイレがつまっているかもしれません。
トイレつまりの原因としては、以下のようなものが考えられます。
- ●大量のトイレットペーパー
- ●固形物
- ●嘔吐物
- ●ペットの糞や餌
トイレタンク
トイレタンクからは、さまざまな異音が聞こえることがあります。
まず、トイレタンクからシューという音が聞こえる場合は、ゴムフロートまたはオーバーフロー管の劣化により水漏れしている可能性が考えられます。
次に、トイレタンクからゴーやブーンという音が聞こえる場合は、ボールタップまたはパッキンの劣化により共鳴現象が起きているかもしれません。
また、トイレタンクからチョロチョロという音が聞こえる場合は、3つの原因が考えられます。
1つ目の原因は、トイレタンク内にある浮き球の位置ズレです。
2つ目の原因は、ボールタップの故障やパッキンの劣化です。
3つ目の原因は、排水弁のゴムパッキンの汚れまたは故障です。
トイレの排水管
トイレの排水管からは、さまざまな異音が聞こえることがあります。
トイレの排水管からゴーという音が聞こえる場合は、排水管がつまっている、または流れが悪くなっているかもしれません。
トイレの排水管からカンカンという音が聞こえる場合は、排水管が膨張している可能性が考えられます。
冬場の冷えた排水管に比較的温かい水が流れると、排水管が膨張することがあるのです。
この場合は不具合による異音ではなく、暖かい季節になれば収まるため、対処する必要はありません。
トイレの排水管からゴンゴンという音が聞こえる場合、ウォーターハンマー現象が起きているかもしれません。
ウォーターハンマー現象とは、つまりによって行き場がなくなった水が排水管に衝撃を与えることです。
ウォシュレット使用中
ウォシュレットを使用しているときに異音が聞こえる場合は、ウォシュレットの洗浄機能に問題があるかもしれません。
ただし、ウォシュレットの自動洗浄機能や脱臭機能が作動しているだけで、不具合ではない可能性も考えられます。
取扱説明書をよく見て、不具合かどうか確かめましょう。
トイレ以外
トイレを流したときにキッチンやお風呂、家の外といったトイレ以外の場所から音が聞こえることがあります。
トイレ以外から異音が聞こえる場合、建物全体の排水管設備に不具合が生じているのが原因かもしれません。
このケースでは、最悪の場合、自宅の水道水が使えなくなってしまう恐れがあるため、すぐに専門業者に相談するようにしましょう。
水洗トイレの音が大きい場合の対処法
水洗トイレの音がいつもより大きいと感じる場合や異音が聞こえる場合は、それぞれの状況にあわせて対処する必要があります。
それぞれの対処法を場所別、異音別にご紹介します。
音が大きい場合の対処法
水洗トイレの音が大きいときの対処法は、原因によって異なります。
以下の2つの原因に分けて、水洗トイレの音が大きいときの対処法をご紹介します。
- ●給水タンク内への給水音が大きい場合
- ●流水音が大きい場合
給水タンク内への給水音が大きい場合
給水タンク内への給水音が大きいと感じる場合、止水栓を少し締めることで改善できることがあります。
ただし、止水栓を閉めることで給水タンク内への給水に時間がかかるため、頻繁に使用する場合や使用する人数が多い場合は、水が流せなくなる恐れがあることに注意しましょう。
流水音が大きい場合
流水音が大きいと感じる場合はトイレの構造そのものに原因があるため、流水音の小さいトイレに交換することで改善できます。
製造から年数が経っている場合は、新しいものへ交換することで直る場合がほとんどです。
また、流水音の小さいトイレの特徴として、タンクレストイレや節水型トイレが挙げられます。
水洗トイレから異音が聞こえる場合の対処法
水洗トイレから異音が聞こえる場合、異音の種類によって原因が違うのと同様に、対処法も異なります。
異音が聞こえるときの対処法を以下の異音の種類に分けてご紹介します。
- ●コポコポ・ゴボゴボ
- ●シュー
- ●ゴー・ブーン
- ●チョロチョロ
コポコポ・ゴボゴボという音が聞こえる場合
コポコポ、ゴボゴボという音は、トイレのつまりを解消することで改善することがあります。
トイレのつまりを改善するには、以下の3つの方法を試しましょう。
- ●少量ずつぬるま湯を流し込む
- ●スッポンを使う
- ●ワイヤーブラシを使う
1つ目は、少量ずつぬるま湯を流し込んで改善する方法です。
大量のトイレットペーパーがつまってしまった場合に効果的な方法で、ぬるま湯を少しずつ流して30分置くという作業を繰り返します。
ただし、熱湯は便器が破損する恐れがあるため、必ず40度〜60度ほどのぬるま湯で行うようにしましょう。
2つ目は、スッポンでつまりとなる原因を取り除く方法です。
トイレの水が溜まっている部分にスッポンを密着させて一気に引き抜きます。
ただし、トイレの種類によって使用するスッポンの種類が異なるため、自分のトイレにあったものを用意しましょう。
また、固形物がつまっている場合は、より奥深く入ってしまう恐れがあるため、使用しないでください。
3つ目は、ワイヤーブラシを使ってつまりとなる原因を掻き取る方法です。
ワイヤーブラシがない場合は、針金ハンガーでも代用可能です。
ワイヤーブラシまたはハンガーの先端を使って搔き取ります。
ただし、むやみやたらに掻き取ろうとすると、便器を傷つけてしまう恐れがあるため気をつけましょう。
シューという音が聞こえる場合
シューという音は、ゴムフロートまたはオーバーフロー管の部品を交換することで改善できます。
ゴムフロートまたはオーバーフロー管のパッキンは、ゴム素材でできているため、劣化しやすくなっています。
ゴムフロートまたはオーバーフロー管は、年数が経過するごとに劣化するため、長年使用している場合は修理ではなく、新品へ交換するのが良いでしょう。
ゴー・ブーンという音が聞こえる場合
ゴー・ブーンという音は、ボールタップやボールタップの止水パッキンを交換すれば改善できるでしょう。
どちらも自分で比較的簡単に交換できる部品です。
しかし、作業に不安を感じる方は、無理して自分で直そうとせず、修理業者に依頼しましょう。
チョロチョロという音が聞こえる場合
チョロチョロという音がする場合の対処法は、3つあります。
それぞれの原因にあった対処法を試してみましょう。
まず1つ目は、ボールタップの交換です。
ボールタップが故障している場合やパッキンに劣化が見られる場合は、ボールタップの交換で改善できます。
ボールタップの交換方法は、以下のとおりです。
- 1.ボールタップを抑えながら給水ホースとボールタップを分解する
- 2.ボールタップを引き抜く
- 3.ボールタップ下部に付いている浮き球を外す
- 4.新しいボールタップに浮き球を取り付ける
- 5.給水ホースとボールタップを取り付ける
2つ目は、排水弁のゴムパッキンの掃除または交換です。
排水弁のゴムパッキンの劣化や汚れによる場合に改善できます。
排水弁のゴムパッキンを掃除する方法は、以下のとおりです。
- 1.浮き球を外す
- 2.トイレタンクの一番底にある排水弁を外す
- 3.トイレタンクの排水溝部分を掃除する
- 4.ゴムパッキンも掃除する
ゴムパッキンが劣化している場合は、交換しましょう。
3つ目は、浮き球を正常な位置に戻すことです。
浮き球の位置がズレている場合に改善できます。
浮き球を調整するには、ボールタップと浮き球の端にある調節リングを使う方法と浮き球自体を回す方法があります。
トイレの種類によって異なるため、トイレにあった方法を試しましょう。
水洗トイレから異音が聞こえるときにしてはいけないこと
水洗トイレから異音がするときにしてはいけないこととして、以下の4つが挙げられます。
- ●無理やり水を流す
- ●放置する
- ●便器を外す
- ●原因不明のまま修理する
これらの対応を行なってしまうとどうなるのか、それぞれ解説します。
無理やり水を流す
水洗トイレから異音が聞こえるとき、無理やり水を流してはいけません。
無理やり水を流すと、元々つまりによって塞がり気味な配管内に新たなつまりを引き起こしてしまう恐れがあります。
新たにつまりが発生した場合は、完全に配管が塞がってしまうため注意しましょう。
放置する
原因がわからず自分で修理できない場合でも放置してはいけません。
水洗トイレから異音が聞こえているのを放置してしまうと、不具合が悪化してしまい、別の箇所にも不具合が生じる恐れがあります。
原因や対処法が分からない場合は、すみやかに修理業者に依頼しましょう。
便器を外す
水洗トイレから異音が聞こえる場合、便器を外して修理してはいけません。
たとえば、ポケットの中に入っていた固形物を落としてしまった場合、落とし物を拾うために便器を外そうと考える方もいるかもしれません。
しかし、便器を外すと汚水が溢れてしまったり、部品を壊してしまったりする恐れがあります。
また、便器を元通りに設置できなければ、業者に依頼することになり、手間やお金が余計にかかってしまうことになるため、便器は外さないようにしましょう。
原因不明のまま修理する
水洗トイレから異音が聞こえるときは、原因がわからないまま修理しようとするのはやめましょう。
原因がわからないまま部品を交換した場合、症状が悪化する恐れがあります。
原因が特定できない場合は、すみやかに業者に依頼しましょう。
水洗トイレの業者を選ぶポイント
水洗トイレの不具合には、素人でも直せるような比較的簡単な不具合もあれば、素人では直すことのできない不具合もあります。
自分で直せない不具合は、修理業者に依頼するのがおすすめです。
修理業者に依頼すべき異音や業者選びのポイントをご紹介します。
業者に依頼すべき異音
自分で修理を行わず、業者に依頼した方が良い異音として、以下の3つが挙げられます。
- ●タンクの中からの異音
- ●ウォシュレットの中のパーツの故障による異音
- ●どこから異音がしているか分からない
それぞれどうして修理業者に依頼した方が良いのか解説します。
タンクの中からの異音
トイレタンクの中から異音が聞こえる場合は、修理業者に依頼することをおすすめします。
前述のように、トイレタンクの中から異音がする場合の多くは、トイレタンクの中の給水設備の故障が原因です。
トイレタンクの中のパーツは複数あり、素人から見ると複雑であるため、修理業者に依頼するのが良いでしょう。
ウォシュレットの中のパーツの故障による異音
ウォシュレットの中のパーツの故障による異音は、専門的な修理が必要であるため、修理業者に依頼しましょう。
ただし、ウォシュレットから異音が聞こえる場合は、ノズルやフィルターに埃がかぶっていることが原因となっていることもあるため、パーツの故障なのか汚れているだけなのかを判断してから修理業者に依頼することをおすすめします。
どこから異音がしているかわからない
どこから異音がしているのか分からない場合は、修理業者に依頼しましょう。
むやみやたらに修理すると、悪化させてしまう恐れがあるため、原因不明の場合はすみやかに修理業者へ依頼するのをおすすめします。
水道局指定工事店か
修理業者には水道局指定工事店と非水道局指定工事店がありますが、水道局指定の修理業者に依頼することをおすすめします。
水道局指定工事店とは、適切に水道工事が行えると認められた業者です。
水道局指定工事店は、給水管の新設などの給水装置工事や排水工事を行えますが、非水道局指定工事店は行えません。
水道局指定工事店は幅広い修理が可能な上に、技術も確かであるため、信頼度が高いといえます。
見積もりが無料か
一般的に、修理を行う際は事前に見積もりを提示します。
見積もりが無料の修理業者と見積もりから料金が発生する修理業者があるため、見積もりが無料であるかを確認してから修理を依頼しましょう。
見積もりが無料である場合は、一般的にホームページに「見積もり無料」という記載があります。
24時間365日対応しているか
深夜や早朝に水洗トイレの不具合が生じる可能性も考えられます。
特に水漏れが発生しているなどの緊急事態の場合は、すぐに対応してもらう必要があります。
24時間365日対応している修理業者であれば、すみやかな対処が可能です。
まとめ
この記事では、水洗トイレの音が大きい場合の原因と対処法や異音が聞こえる場合の原因や対処法を解説しました。
いつもより音が大きかったり、違う音が聞こえたりする場合は、トイレのトラブルの合図かもしれません。
放置したり、原因不明のまま自分で修理したりすると、症状は悪化する恐れがあります。
手遅れになる前に修理業者に依頼しましょう。
やまぐち水道職人プロは、山口県にある地域密着型の水道局指定工事店です。
年中無休で営業しているため、深夜や早朝、お盆やお正月といった長期連休でもすみやかに対応できます。
安心の3年間保証制度を導入しており、お見積もり無料、お見積もり後のキャンセルも無料です。
山口県で水洗トイレについてお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
山口のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「やまぐち水道職人(山口水道職人)」