水のコラム
断水時に水を確保する方法と節水の工夫
台風や集合住宅の設備点検など、断水すると水が使えなくなり困りますよね。
断水のときは、飲用水などの生活用水やトイレの水を確保しておく必要があります。
住宅設備の点検の場合は事前に準備する時間がありますが、台風などの自然災害では用意が間に合わず、水の確保ができずに右往左往してしまうこともあるでしょう。
今回は断水時に水を確保する方法についてご紹介していきますので、断水時の参考にしてみてください。
断水時に水を確保する方法
断水時に水を確保する方法は、事前に準備を行っておく方法と、山口県各自治体の給水所で給水をする方法があります。
水のストックを準備する
台風や集合住宅の設備点検の場合、事前に水のストックを準備しておくと安心できます。
飲用水として使いたい場合には、空のペットボトルに水を入れ保存しましょう。
常温での保存期間は約3日、冷蔵庫の場合約10日と言われていますが、夏場は室内の温度が上がるため、常温で保存する場合3日も日持ちしない可能性があります。
臭いや口に含んだときに違和感を覚えたときは、飲用するのを控えましょう。
飲用水はミネラルウォーターを購入することもおすすめです。
生活用水やトイレの水として使いたい場合は、バケツやポリタンクなどに水を貯めることや、湯船に水を張っておくことで大量の水を確保できます。
ただし飲用水同様に、臭いなどに違和感を覚えた場合には生活用水として使うことは控えた方が望ましいでしょう。
保存水の購入
農林水産省の発表では、飲用水と調理水で、1人当たり1日で3リットルの水が必要とされています。
生活用水としても水は必要になるため、2リットルの保存水を1人あたり最低4本準備しておくことで、1日は安心して過ごすことができるでしょう。
保存水は通常のミネラルウォーターよりも消費期限が長く、災害用持ち出し袋の中に準備しておくこともできる飲用水です。
消費期限は5〜15年程度が設定されています。
通常のミネラルウォーターと保存水の大きな違いは容器の厚みです。
通常のミネラルウォーターよりも厚みのある容器が使われていることにより、水が蒸発せず長期保存が可能となります。
味は通常のミネラルウォーターと遜色なく、美味しく飲むことができるでしょう。
参考:農林水産省┃大事な水、どうやって備えますか?
災害用浄水器を準備する
災害用浄水器は非常用浄水器やポータブル浄水器とも言われ、池の水や川の水など、通常飲用水としてそのまま飲むことがない水源の水を、ろ過することができるフィルターが付いています。
定期的なメンテナンスを行うことで半永久的に使えると言われており、小型のものやタンク型のものはアウトドアでも活用できるでしょう。
メンテナンス方法は、取扱説明書を確認してください。
使われているろ過フィルターは製品によって異なります。
第三者機関で検査を受けた製品を選ぶことで、安心して使うことができるでしょう。
全ての水を飲用水に使えるようになるわけではないので、浄水不可な水の種類についても使う前に確認をしてください。
災害時協力井戸を利用する
災害時協力井戸とは、山口県の各自治体で「災害時に井戸水を生活用水としてご提供いただける井戸」として登録された井戸のことです。
学校や一般のご家庭など、有志の方が登録をしてくださっている井戸のため、利用されるときはマナーを守るようにしましょう。
災害時協力井戸の募集要項は山口県の各自治体ホームページでご確認ください。
登録台帳は、山口県各自治体のホームページや広報誌などで周知がされます。
登録台帳は個人情報です。
SNSで公開などは行わないように、慎重に取り扱いましょう。
参考:岩国市┃災害時協力井戸の募集
給水所での給水
2023年6月30日からの大雨で山口県下関市豊北町では、濁った水が混ざったことにより浄水場が使用できなくなりました。
7月1日から断水が始まり、7月4日から配水が再開されましたが、飲用水として使うことはできない状態でした。
このときに市民の生活を支えたのは、市の給水タンクです。
山口県の各自治体では非常時の断水の際、給水タンクの解放が行われます。
給水タンクは所定の給水所までご自分で水を取りに行く必要がありますが、安全できれいな水が給水されるため、飲用水としても調理水としても使うことができるのです。
給水タンクでの給水は、空のペットボトルやタンク、非常用給水袋などを使うと良いでしょう。
給水タンクの情報は、山口県各自治体水道局のホームページなどで公開されます。
参考:tysテレビ山口webサイト┃給水車が病院の前で活動 大雨の影響で一時断水 飲用水供給の再開のめどたたず
なるべく節水をする
一時的な断水の場合には節水をする必要はありませんが、長期的な断水に発展する場合には節水し、生活用水を無駄使いしないようにする必要があります。
トイレ
トイレは流す水の量を減らすことが望ましいですが、詰まるリスクがあります。
そのため、小便のときなど流すものが多くないときだけ、水量を減らした方が良いでしょう。
また簡易トイレを作成することも節水に繋がります。
お風呂
お風呂のときは仕上げ以外は水を再利用することで節水ができます。
シャンプー前の予洗いやシャンプー後は、バケツなど水を貯められるものの上で行い、1度使った水を再利用しましょう。
最後に頭を流すときや体を流すときはきれいな水を使うことで、不快感を残すことなくお風呂を終えることができます。
手洗いの時はペットボトルなどを使い、必要な分だけ水を使うことで節水ができるでしょう。
歯磨き
歯磨きに使う水は飲用水の場合がほとんどではないでしょうか。
飲用水が1番大事な水になるため、歯磨きのあとはティッシュなどを使って歯磨き粉を拭き取った後にうがいをすることで、うがいに使う水を抑えることができます。
経口補水液を作る
節水のために水をあまり摂取したくないと考えることもあるでしょう。
しかし、台風が多くなる季節は夏で、熱中症の心配があります。
熱中症対策のために経口補水液を作ることで、水だけではなく塩分も同時に摂取することができるでしょう。
【経口補水液のレシピ】
- 水:1リットル
- 塩:3g
- 砂糖(ブドウ糖):20~40グラム
断水後のトラブルはやまぐち水道職人へ!
断水後は水道水が濁ったり、水道管が損傷しているなどのトラブルが発生する場合があります。
このようなトラブルが起きたときは、やまぐち水道職人にご連絡ください!
集合住宅の設備点検の場合、断水後にトラブルが発生することは余りないでしょうが、台風などの自然災害が断水の原因の場合、水道トラブルが発生してしまうことがあるのです。
これは台風などの影響で、水道管がダメージを受けたことが理由の場合が多く、水道管の損傷による修理や交換、水道管の引き直しは、山口県の各自治体に水道局指定業者の認定を受けた水道修理業者しか行うことができません。
やまぐち水道職人は山口県に認定を受けた水道局指定業者です。
確かな技術と高い知識を兼ね備えています。
水道管のトラブルは、やまぐち水道職人にどんなことでもお気軽にご相談くださいませ。
まとめ
断水時の水の確保を行うことで、安心して日常生活を送ることができます。
しかし、断水は急に訪れることがあり、備えができていないときがあるでしょう。
このような場合は自治体の給水タンクや災害協力井戸を利用することで、水の確保ができます。
集合住宅の設備点検は水道の点検だけではなく、電気の点検でも断水になります。
電気設備点検は水道と関係がないと思っている人もいるかと思いますが、電気設備点検のときには電動ポンプが止まるため、各部屋へ配水されなくなるのです。
集合住宅の敷地内にある散水栓は水が出ることがあるため、活用すると良いでしょう。
台風での断水は事前に備えていても長引くことがあります。
台風の影響で浄水場が利用できなくなることもあるため、自治体のホームページなどで情報収集しておくと安心です。
山口のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「やまぐち水道職人(山口水道職人)」