水のコラム
浴槽から水漏れ発生!浴室の場所別の原因と解消法も解説
浴槽から水漏れが発生した場合、どうすればいいのか焦ってしまいますよね。しかし突然のことに、対処しようとしても的確にできるものではありません。
そこで、今回は浴槽から水漏れした場合の場所ごとの原因と解消法について解説します。
水漏れ修理の基礎知識
水漏れ修理に取り組む前に、まず知るべき基礎知識があります。それは、「簡単な応急処置」「必須道具」についてです。以下、それぞれ紹介します。
まず応急処置について下記作業を行いましょう。
・止水栓を閉める
・水漏れ箇所を塞ぐ
はじめに止水栓を止めましょう。浴室のカランやシャワーの水供給を停止するためです。止水栓のある場所は、戸建の場合は地中に埋まっており、マンションだと玄関そばのパイプシャフト内にあります。
回し方はそれぞれ右回りで締めることができます。
次に、水漏れ場所を塞ぎましょう。市販購入できるシーリングテープやパテ、防水用テープを使って塞ぎます。
つづいて、必須道具の準備を行いましょう。必須となる道具は以下の4つです。
・モンキーレンチ
・トルクレンチ
・時計ドライバー
・ピンセット
必要となる道具が揃ったら、作業開始できます。
浴槽からの水漏れの原因
ここからは、浴室各所の水漏れ原因について解説し、修理方法も同時に紹介します。
はじめに、浴槽からの水漏れ原因とその修理方法についてです。浴槽から水漏れする主な原因は下記の3つです。
・浴槽の排水栓の老朽化
・浴槽の亀裂
・給湯器の循環口の老朽化と不具合:循環口部分からの水漏れトラブルは、「浴槽に水が溜まらなくなる」「ひとりでに浴槽に水が溜まる」の2パターンです。
はじめに、排水栓が老朽化してしまった場合の修理方法です。排水栓の代表的な種類は、「ゴム型栓」「ワンプッシュ型排水栓」の2つです。
ゴム型栓は、チェーンがついておりそのまま排水口部に封をするタイプのものです。一方、ワンプッシュ型水栓は、浴槽の端にあるボタンを押すと排水口が開閉動作する種類です。
ゴム型水栓のケース
ゴム型水栓の老朽化が理由で水漏れしているケースは、新品のゴム型水栓に買い換えることで、解消されるケースがほとんどです。
取り替えても水漏れが収まらない場合は、老朽化や不具合以外の原因です。専門業者に依頼したほうがいいでしょう。
ワンプッシュ型排水栓のケース
ワンプッシュ型排水栓の修理方法は以下の通りです。
・排水ボタン部を押してみて開閉動作の確認をする
・排水栓をつまみ、上に引き抜く
・排水栓のパッキン箇所に亀裂の跡やネジれがないか確かめる
・排水栓をきちんとはめ込む
・浴槽にお湯をためて水漏れしないかチェックする
以上が大まかな作業手順ですが、パッキンを取り替えても解消しない場合は、排水栓の他に原因があるかもしれません。
次に、浴槽に亀裂が入った場合の修理方法です。
浴槽が浴槽に亀裂が入ったケースは、以下の手順で応急処置をします。
・パテで補強
・防水用テープ補修
・シーリングで修理
以上の手段はあくまで応急処置です。浴槽はもともと丈夫な構造なので、亀裂が入る状態は寿命が近いというサインです。
よって、浴槽に亀裂が入ってしまった場合は、取り替えが必要となります。メーカーに問い合わせてみましょう。
そして、循環口の老朽化・故障時の修理方法です。2つのケースがありますので、以下にそれぞれ説明します。
浴槽に水が溜まらないケース
先述のように浴槽に水が溜まらない原因は、次の3つです。
・パッキンの老朽化
・循環口と浴槽箇所の接続がスムーズにいかない
・循環路からの水漏れ
パッキンの老朽化だと、自力交換もできます。ただし、パッキンの老朽化以外が要因のケースは、自分で水漏れ箇所を見つけて修理するのは困難です。無理をせずに、メーカーや専門業者に依頼しましょう。
循環口周辺にはゴミ汚れが蓄積されやすいです。よって放置せず詰まりを起こす前に清掃しておきましょう。
浴槽に水がひとりでに溜まるケース
循環口から浴槽にポタリポタリ水漏れする場合は、給湯器の電磁弁パーツの故障が原因です。このケースも自力修理は困難です。メーカーに相談してみましょう。
蛇口からの水漏れの場合
蛇口付近から水漏れの主な原因は、以下の3パターンです。
・パッキンの各パーツの老朽化
・パイプの故障
・ナットやボルト類といった接続部分のゆるみ
以下、水漏れ箇所ごとに修理法を説明します。
ハンドルやレバー、パイプ接続部からの水漏れ修理方法
ハンドルやレバー、パイプの接続部から水漏れしている場合は、以下のパーツを取り替えましょう。
・パッキン類
・ケレップ類
・カートリッジ類
蛇口の先端部からの水漏れ修理方法は以下の通りで、蛇口の先端部からの水漏れは、下記パーツの摩耗が理由です。
・ツーハンドル式混合栓:ケレップ類
・シングルレバー式混合栓:カートリッジ類
・サーモスタット式混合栓:切り替え部分
自宅の蛇口タイプに当てはめて、新品パーツと取り替えましょう。
蛇口と壁面の間からの水漏れ修理方法について説明します。蛇口と壁面の間の水漏れケースは、シールテープの老朽化が要因です。シールテープとは、配管の接続部に用いる専用テープです。すき間を確実に密着させて、水漏れを防止します。
シールテープが弱っていると空間が生じ、水漏れします。こういう場合は、新品と取り替えましょう。シールテープの交換手順は以下の通りです。
・蛇口本体をナットによって外す
・クランクパーツを外す
・配管についているシールテープ、ゴミ汚れを取る
・購入したシールテープを10回ほどまき直す
・クランクを取り付ける
・蛇口を取り付ける
シャワーからの水漏れの場合
シャワーからの水漏れ現象には、シャワーヘッドとシャワーホースからの2パターンあります。以下、よくある症状です。
・シャワーヘッド箇所から水漏れしている
・ホースとシャワーヘッドの接続部から水が漏れている
・ホース箇所から水漏れしている
・蛇口とホースの接続部から水漏れしている
はじめに、各症状の原因を解説します。まずシャワーから水漏れする原因は、以下の通りです。
・シャワーヘッド箇所から水漏れする原因:切り替え部分の老朽化
・シャワーホース箇所から水漏れする原因:ナット類のゆるみ、ホース箇所の摩耗・壊れ、パッキンの老朽化
シャワーヘッドからの水漏れ修理方法は、以下の通りです。
シャワーヘッド箇所からの水漏れは、切り替え部分の老朽化によるものでした。
この場合は切り替え部分の買い替えが必要となります。
ドライバーやモンキーレンチでネジ箇所をゆるめ、新しい切り替え部分と取り替えましょう。
つづいて、蛇口とホース箇所、ホース箇所とシャワーヘッドの接続部からの水漏れ修理方法です。
蛇口とホース箇所の接続部、ホース箇所とシャワーヘッドの接続部から水漏れしているときは、ナット部分のゆるみやパッキン類の傷みが原因かもしれません。
修理方法は以下の通りです。
・モンキーレンチでナット箇所を外す
・シャワーヘッド箇所のパッキン類を取り替える
・ナット箇所をきちんと締め直す
・パッキンを買い替えても解消しない場合は、シャワーホース部分の取り替えを考えましょう。
シャワーホース部分に穴あきや、裂け目などがある場合は、シャワーホース交換のタイミングです。シャワーホース部分の取り替え作業は、自分でも実践しやすいです。
まとめ
この記事では、浴槽から水漏れが発生した場合の浴室の場所別の原因と解消法を解説しました。浴槽から水漏れが発生した場合は、まず「止水栓を閉める」「水漏れ箇所を塞ぐ」この2つの応急処置をしましょう。
浴槽からの水漏れ原因には、3つありました。これらのうち、どれに当たるのかを冷静に見極めることが大事です。ぜひ本記事内で紹介した修理方法を試してみてください。
山口のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「やまぐち水道職人(山口水道職人)」