水のコラム
家庭でできるトイレの節水方法
節水の鍵はタンク
一般家庭において消費される水のうち、約1/5がトイレで使われています。そのため、水道料金を節約しようと考えるのであれば、トイレの節水も避けては通れない問題です。しかしお風呂やキッチンと違い、トイレの節水方法と聞いても具体的には思い浮かばないかもしれません。
流さないという選択肢はありませんし、トイレの回数を減らすというのも身体によくありません。トイレの節水の鍵は、実はタンクの中にあります。トイレタンクの仕組みを理解し、正しい方法で節水を行いましょう。
トイレタンクの仕組み
トイレタンクの中には、いくつかの部品が設置されており、それぞれが連動することでトイレに適切な量の水を流す仕組みになっているのです。まずトイレの洗浄ハンドルを動かすと、鎖でつながれたゴムフロートという排水弁の蓋が持ち上がり、水が流れ始めます。
水位が低くなると浮き球と呼ばれるボールの位置が下がり、それに連動してボールタップという装置が給水管から水を流し始めます。そして水位が適切な位置にまで上昇すると、再び浮き球も適切な位置に戻り、水が止まるという仕組みです。また、オーバーフロー管に余分な水が流れることで、タンク内では適切な水位が保たれます。
便利な節水グッズ
トイレのタンクはいくつかの部品が連動しているので、見様見真似で節水の工夫をしてしまうと、全体がうまく機能しなくなってしまう場合があります。トイレタンクによる節水を考えているなら、市販の節水グッズを使うと良いでしょう。製品によっては使えるトイレのタイプが限定されているので、購入する前によく確認してください。また、便器自体に節水機能がついているトイレでは、効果がない場合もあります。
・水洗トイレ給水器ロスカット
水洗トイレ給水器ロスカットは、ゴムフロートの上に重りを取り付ける節水グッズです。通常の場合、ゴムフロートはレバーを離した後もすぐには沈まず、タンクの水がすべてなくなってからようやく水の流れを止めています。このゴムフロートの上に重りを設置することで、水圧を保ったまま余分な水の流れを防ぐことが可能です。
レバーを離した時点で水がピタッと止まるようになるので、少し慣れが必要になるかもしれません。また、タンクが高い位置に設置されているハイタンクのトイレや、ボタン式トイレには使えないので注意が必要です。
・節水リング
ゴムフロートの上に設置する節水グッズで、銀色のリング状の製品です。値段は比較的安く、複数のメーカーから類似商品が発売されています。こちらもゴムフロートに負荷をかけて、余分な水の流れを止める仕組みで設置も難しくありません。一方で、トイレのタンクの構造によってはゴムフロートの上下と水流により外れてしまったというケースも見られるので、定期的に点検を行うことをおすすめします。
・節水ボールタップ
ボールタップにも節水機能がついているものがあります。既存のボールタップを外して交換する必要があるため、取り付けには多少の慣れが必要です。給水管の位置や手洗い管の位置によっては取り付けができない場合もあるので、判別が難しい場合は専門業者に依頼するのも良いでしょう。
タンクの水漏れチェックも大事
節水グッズを使う前に、水漏れが発生していないか確認することも重要です。配管から水が漏れて便器内にチョロチョロ水が流れ続けている場合は、原因を特定し部品の交換や修理を行いましょう。
給水管や洗浄ハンドル付近から水が漏れている場合は、パッキンが劣化している可能性があるので交換を行います。便器に流れる水が止まらない場合は、タンクの蓋を開けて、浮き玉の位置を確認しましょう。もし浮き球が沈んでいて、適切な位置に浮かばない場合は浮き玉の調整や交換を行います。
浮き球を持ち上げても給水が止まらない場合は、ボールタップに問題があるので、交換を行いましょう。オーバーフロー管の破損、ゴムフロートの劣化、排水弁の汚れでも水漏れが発生するため、定期的に点検を行うことをおすすめします。
やってはいけない節水方法
最後に、トイレの節水方法として不適切な事例をご紹介します。これらのやり方はトイレの破損や詰まりを招くことがあるので、行わないようにしましょう。
・タンクの中にペットボトルを入れる
トイレタンクの中にペットボトルなどを入れ、内部にたまる水量を減らすという節水方法ですが、これは適切なものではありません。タンク内の水量が少なくなると水が流れる水圧も小さくなり、結果として汚れを十分に流せずトイレの詰まりにつながります。また、内部のペットボトルが倒れることで、タンク内部を破損させる可能性があります。もしタンク内にペットボトルを入れている場合は、取り出したほうが良いでしょう。
・洗浄ハンドルの「小」を使う
どんな時も洗浄ハンドルの「小」を使えば、確かに消費される水の量は減ります。しかし、汚れを流すのに水量が足りない場合、便器や排水管の汚れ、あるいは詰まりが発生してしまいます。「小」と「大」を使い分けることは節水にも有効なので、適切な水量を選択しましょう。
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