水のコラム
お風呂の水が流れない原因は?発生個所や直し方などを解説!
お風呂は日々使用している中で、水が流れなくなることがあります。
お風呂の水が流れないときのつまりは、さまざまな発生源が考えられますが、直し方を知らない方も多いでしょう。
つまりの発生源によって、お風呂の水が流れない原因もさまざまです。
そこで今回は、お風呂の水が流れない原因、つまりの発生個所、対処法などを解説いたします。
お風呂の水の流れでお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
お風呂の水が流れないときのつまりの発生源と原因物質
お風呂のつまりの発生源や原因は、さまざまです。
ここでは、お風呂のつまりの発生源やつまりの原因物質について解説いたします。
つまりの発生源
お風呂のつまりの発生源は、以下の5つが挙げられます。
- ●洗い場の排水溝
- ●ヘアキャッチャー
- ●浴室下の排水管
- ●排水トラップ
- ●浴槽の排水栓
それぞれの発生源について解説いたします。
洗い場の排水溝
洗い場の排水口は、シャンプーや石鹸のカス、髪の毛を洗ったときに落ちた髪の毛や体を洗ったときの皮脂汚れなど、さまざまなものが流れる場所です。
そのため、家の中でもつまりやすい箇所の1つといえます。
排水溝の周りに溜まっている髪の毛などを取り除かず、そのままにしておくと、いつの間にか足元に水が溜まっていたという状態になりかねません。
洗い場の排水溝は、定期的にゴミを除去するなどの掃除をすることが大切です。
ヘアキャッチャー
ヘアキャッチャーは、排水溝カバーの下にあり、髪の毛や異物などが排水管に流れないように防止する役割があります。
ヘアキャッチャーは浴室のなかでも最も汚れの溜まりやすい箇所として知られており、放置するとつまりが発生してしまいます。
ヘアキャッチャーは、排水溝と同様に定期的に掃除しなければなりません。
浴室下の排水管
浴室下の排水管もつまりが発生する箇所の1つです。
浴室下の水が流れなくなった場合には、浴室下にある排水管がつまっているかもしれません。
浴室下の排水管の排水トラップを外しても水の流れが改善されなければ、つまりが発生している可能性が高いでしょう。
排水トラップ
排水トラップは、下水管から湧き上がる下水臭や害虫の侵入を防ぐ役割を果たしています。
浴室の排水トラップの種類は、「椀型トラップ」「ドラム型トラップ」の2種類です。
排水トラップのつまりが疑われる場合には、排水トラップを外して水が流れるかチェックしましょう。
排水トラップを外したら水が流れる場合は、排水トラップがつまりの原因だといえます。
もし、外しても水が流れない場合は、排水管または排水枡のつまりの可能性が高いでしょう。
浴槽の排水栓
浴槽内の水が流れない場合は、浴槽の排水栓付近でつまりが発生している可能性も考えられます。
排水栓とは、浴槽の水をせき止めている箇所です。
特にユニットバスの浴槽は、排水栓付近でつまりが起きやすい構造をしています。
浴槽内の水が流れない場合は、排水栓のパッキンやシャフト部分に汚れが蓄積されていないか確認しましょう。
つまりの原因物質
お風呂のつまりの原因物質は、以下の3つが挙げられます。
- ●髪の毛
- ●石鹸カス・皮脂の汚れ
- ●異物の混入
それぞれの原因について解説いたします。
髪の毛
お風呂のつまりの代表的な原因は、髪の毛です。
人間は1日に50本以上もの髪の毛が抜けるといわれています。
特に洗髪時は抜け落ちやすいので、髪の毛が排水溝に溜まっていくのです。
排水溝は髪の毛を流せる構造ではありますが、日々蓄積されていくと、つまりが発生してしまいます。
石鹸カス・皮脂の汚れ
石鹸カスや皮脂の汚れも、お風呂のつまりの原因です。
シャンプーやトリートメントなどの石鹸は粘性が強く、排水溝をつまらせやすくなっています。
また、皮脂の汚れはぬめりの原因となる汚れです。
どちらも体を洗ったり、頭を洗ったりしているときには気にならないものですが、排水溝に蓄積されています。
石鹸カスも皮脂の汚れも排水溝に蓄積された髪の毛に付着しやすく、放置していると肥大化し、ヘドロ状へと変化していき、どんどん流れにくくなってしまうのです。
異物の混入
本来流れるべきではない異物が誤って混入してしまった場合も、つまりの原因となります。
たとえば、以下のようなものがお風呂の排水溝に落としやすい異物です。
- ●歯ブラシ
- ●ヘアゴム
- ●ボトルキャップ
- ●カミソリの替え刃
- ●アクセサリー
- ●こどものおもちゃ
- ●シャンプーや入浴剤などの容器の切れ端
異物が混入すると、通常のように水が流れないためつまりが発生してしまいます。
また、いずれも水には溶けない物質であるため、取り除かなければつまりが悪化していく一方です。
自分の力で異物を取り除けない場合には、すみやかに専門業者に依頼しましょう。
お風呂の水が流れない原因は屋外にある可能性も!
つまりを改善しても何度もお風呂の水の流れが悪くなる場合は、屋外に原因があるかもしれません。
屋外の詰まりの発生源には、以下の2つが挙げられます。
- ●排水枡
- ●屋外の排水管
それぞれの発生源について解説いたします。
排水桝
浴室外のつまりの原因は、排水枡かもしれません。
排水枡とは、排水管の間にある一定の間隔で設置されている、水と油分やゴミなどの固形物を分別する場所です。
排水管の勾配の調整や点検口の役割を果たしています。
排水枡には、家庭から流れてきた汚い排水が流れるため、汚れが溜まりやすくなっています。
排水枡がつまると、家からの排水がスムーズに流れなくなってしまうのです。
排水枡は排水管の点検口の役割もあり、つまりが発生していないか目視でチェックできます。
しかし、排水枡でつまりが発生していたとしても、汚泥の除去や排水管洗浄をしなければならないため、個人でつまりを改善するのは難しいでしょう。
専門業者に依頼し、排水枡や点検をしてもらうのがおすすめです。
屋外の排水管
浴室の水の流れが悪い場合、屋外の排水管でつまりが発生しているかもしれません。
家の中の排水管は、屋外の排水管とつながっているため、屋外の排水管でつまりが発生した場合は、家の中の水の流れも悪くなります。
屋外の排水管の詰まりの原因は、以下の4つです。
- ●排水管の中に汚れが蓄積されている
- ●地震や地盤沈下などの影響により排水管の勾配が逆になっている
- ●排水管に異物が混入している
- ●大雨が流れ込んで排水の行き場がない
排水管の汚れが蓄積されていたり、異物が混入したりしている場合、排水管に流れてきた排水の邪魔をして水の流れが悪くなり、放置するとつまりに発展していきます。
また、勾配の変化によってつまりが起きている可能性もあるでしょう。
排水管は本来水平ではなく、緩やかな勾配がつけられています。
その勾配があることによって、スムーズに水が流れているのです。
しかし、地震や工事によって排水管の勾配が逆になったり、長い年月が経つにつれて勾配が変化したりと、影響が出てしまうことがあります。
大雨で一時的に排水管に雨水が入り、排水が行き場をなくしてつまっていることも考えられるでしょう。
ゲリラ豪雨や台風などの局所的な大雨が降った場合には、お風呂やトイレなど水回りの使用をできる限り控えるのがおすすめです。
屋外の排水管がつまってしまうと、家で発生した排水が行き場をなくし、排水枡から溢れ出すこともあります。
お風呂の水が流れない場合は、屋外の排水管も確認しましょう。
マンホールや塩ビ枡の蓋が開いて汚水が溢れ出ている場合は、屋外の排水管のつまりが原因です。
お風呂の水が流れないときの直し方
お風呂の水が流れないときの対処法は、多数あります。
お風呂の水が流れない場合は、以下の7つの方法を試しましょう。
- ●ヘアキャッチャーを掃除する
- ●すっぽんを使う
- ●重曹とクエン酸で排水管を掃除する
- ●ワイヤーブラシまたは針金ハンガーを使う
- ●パイプクリーナーを使う
- ●手動トーラーを使う
- ●圧縮ポンプを使う
それぞれの方法を解説いたします。
お風呂の水が流れないときの具合を見て、使い分けましょう。
ヘアキャッチャーを掃除する
お風呂の水が流れないときは、ヘアキャッチャーを掃除しましょう。
ヘアキャッチャーには髪の毛や石鹸カスなどが溜まるため、水をせき止めてしまっている可能性があります。
ヘアキャッチャーに溜まった汚れは、ぬめりが発生している場合があるものの、比較的簡単に除去することが可能です。
ぬめりが発生している場合は、お風呂用洗剤をつけて歯ブラシなどで磨くと、取り除けるでしょう。
ヘアキャッチャーの汚れは手でかき集めたり、捨てたりするのが億劫に感じる方もいるかもしれません。
そんなときは、ヘアキャッチャーにネットを取り付けたり、排水溝シールを貼ったりして簡単にゴミを捨てられるようにすると、掃除も楽になるでしょう。
定期的にネットや排水溝シールを交換することで、排水の流れが改善されます。
すっぽんを使う
トイレのつまりによく使用されているすっぽんですが、お風呂のつまりにも効果的です。
つまりを引き上げる方法であるため、浴槽の排水溝の水の流れが悪い場合は、浴槽の排水溝側からすっぽんを使用し、洗い場の排水溝の水の流れが悪い場合は、洗い場の排水溝側からすっぽんを使用しなければなりません。
どこでつまりが発生しているかによって、使い分けることが重要です。
すっぽんを使ってお風呂の水の流れを改善するには、排水溝のカバーやヘアキャッチャーを取り外します。
排水溝を覆うようにすっぽんを密着させて、すっぽんのゴム部分が見えなくなるくらいまで水を溜めましょう。
水が溜まったら、すっぽんに力をくわえて、一気に引き抜きます。
1度で改善されない場合には、改善するまで繰り返し行いましょう。
しかし、力が強すぎる場合は排水設備が故障するリスクが伴ったり、ドラムタイプの排水トラップの場合は使用するのが難しかったりといったデメリットがあります。
重曹とクエン酸で排水管を掃除する
お風呂の水が流れない場合は、重曹とクエン酸で排水管を掃除すると、改善されるでしょう。
重曹とクエン酸は排水管に流すと、化学反応で泡を発生させ、汚れや詰まりを直します。
特にヘドロ状の汚れに効果的です。
重曹とクエン酸を使って排水管を掃除する方法ですが、まず洗い場の排水溝に重曹を満遍なく振りかけます。
その後、重曹の半分の量のクエン酸を上から振りかけ、その上からお湯を注ぎましょう。
お湯を注ぐと化学反応が起きて、泡が発生して汚れを分解するためそのまま30分程度放置します。
時間が経ったら、水できれいに洗い流しましょう。
1ヶ月に1回など、定期的に重曹とクエン酸で排水管の洗浄を行うことで、悪臭対策にもなります。
また、重曹とクエン酸を使用する際は、手が荒れるのを防ぐために素手で行うのを避け、ゴム手袋をはめてから行うようにしましょう。
ワイヤーブラシまたは針金ハンガーを使う
ワイヤーブラシまたは針金ハンガーを使用して、お風呂の水の流れを改善することもできます。
まずワイヤーブラシは太さや長さが豊富にあるため、つまりの原因物質がどこにあるかによって決めましょう。
つまりの原因物質がどこにあるか不明な場合は、なるべく長いものを選ぶことがおすすめです。
ワイヤーブラシを使って水の流れを改善する場合は、つまりの排水管へワイヤーブラシを差し込みましょう。
つまりの原因物質を探し、先端が触れたらワイヤーブラシをゆっくりと上下に動かしたり、回転させたりして、からめとります。
ワイヤーブラシを使う際には、水を流しながら行うのがおすすめです。
しかし、ワイヤーブラシは排水管の奥底にあるつまりを取り除くのには向いていません。
誤ってつまりを奥に押し込んでしまう恐れもあるため、排水管の比較的浅い部分にあるつまりの改善にのみ使用しましょう。
針金ハンガーを使う場合は、まず針金ハンガーを曲げる、またはニッパーで切るなどして、先端部分を丸くします。
ワイヤーブラシと同様に、ゆっくりと排水溝に入れて、つまりの原因物質を探しましょう。
先端がつまりの原因物質に触れたら、上下に動かしたりしてそぎ落としましょう。
無理やり動かすと、排水管を傷つけてしまう恐れがあるため、ご注意ください。
パイプクリーナーを使う
パイプクリーナーを使うと、お風呂の水の流れがスムーズになるでしょう。
パイプクリーナーは、サイズも形状も豊富にあるため選ぶ際には注意が必要です。
お風呂の排水溝のつまりを改善するために、パイプクリーナーを使う場合は、ゴムの先端に突起がついておらず、排水溝よりも大きなサイズのものを購入しましょう。
パイプクリーナーを使ってお風呂の水の流れを改善する方法ですが、まず排水溝カバーを開けて、ヘアキャッチャーや排水トラップなどの部品をすべて取り外します。
排水溝にゴムカップを密着させて、空気が漏れないように力を入れてハンドルを押し当てて、密閉空間を作りましょう。
密閉空間を作れたら、つまりを吸い上げるようにしてレバーを引っ張ります。
1度でつまりが改善されない場合は、改善されるまで繰り返し行いましょう。
しかし、パイプクリーナーは固形物によるつまりには、効果がありません。
ハンドルがまったく動かない場合、繰り返し行ってもつまりが改善されない場合も同様です。
お風呂の排水溝に蓄積される髪の毛や皮脂の汚れなどの改善には、効果が期待できるでしょう。
手動トーラーを使う
お風呂の水が流れない場合、手動トーラーを使用するのも1つの手です。
手動トーラーとは、金属のワイヤーの先端にブラシが付いた工具で、つまりの改善に用いられています。
すっぽんや排水管洗浄でもつまりが改善できなかった場合に使用されるのが一般的です。
手動トーラーは、ホームセンターやネット販売で、1万円程度で販売されています。
手動トーラーを使ってお風呂の水の流れを改善する場合は、まず手動トーラーの先端に合った先端ブラシを取り付けましょう。
手動トーラーの準備ができたら、排水管の中に入れてハンドルを回転させながら、排水管の奥へ押し込みます。
つまりの原因物質が崩れたら、水を流してみましょう。
1度で改善されない場合は、繰り返し行います。
しかし、手動トーラーはワイヤーが伸びるほど力をくわえるのが難しくなるため、排水管の入口付近でしか使用できません。
圧縮ポンプを使う
圧縮ポンプを使うと、お風呂の水の流れが改善できる可能性があります。
圧縮ポンプとは、ローポンプとも呼ばれ、すっぽんと同様に吸引力によってつまりの改善を図る道具です。
しかし、プロが使用する道具であるため、個人で使用するのは難しいかもしれません。
圧縮ポンプは、ホームセンターやネット通販で簡単に入手できます。
圧縮ポンプを使ってお風呂の水の流れを改善する方法ですが、まず圧縮ポンプのカップ部分をつまりの原因物質がある箇所に押し当てましょう。
本体を押し込んでハンドルレバーを引き上げます。
押したり引いたりして、つまりの原因物質を取り除きましょう。
屋外が原因の場合の直し方
屋外の排水管が原因でつまりを引き起こしている場合もあるでしょう。
お風呂の水の流れの悪さの原因が屋外にある場合の直し方は、以下のとおりです。
- ●排水枡の汚れを除去する
- ●電動トーラーを使う
- ●高圧洗浄機を使う
それぞれの方法を解説いたします。
排水桝の汚れを除去する
排水枡でつまりが発生している場合には、排水枡の汚れを除去しなければなりません。
排水枡の掃除は、半年〜1年に1回を目安に行う必要があります。
排水枡を掃除するには、まず排水枡の蓋を開けて、表面の汚れをスコップなどで取り除きましょう。
万が一、汚れなどがこびりついて排水枡の蓋が開かない場合は、マイナスドライバーでこじ開けて取るのがおすすめです。
次にエルボと呼ばれる下向きに曲がっているパイプを外して、底に沈んでいる汚れを取り除きましょう。
配管の中に散水ホースや高圧洗浄機を差し込んで、下から上に向かって排水管内の洗浄を行います。
しかし、水圧が強すぎる場合は排水口から水が溢れ出てしまう恐れがあるため、ご注意ください。
台所洗剤とブラシを使用して排水枡内の汚れを除去し、水で洗い流したらエルボを戻します。
散水ホースや高圧洗浄機などが使えない場合は、排水管内のゴミや汚れを取り除いておきましょう。
しかし、散水ホースや高圧洗浄機で排水管内の洗浄を行わないと、再びつまってしまうかもしれません。
すみやかに専門業者に依頼して、排水枡の掃除を行ってもらいましょう。
電動トーラーを使う
屋外の排水管のつまりは、電動トーラーを使って解決することが可能です。
電動トーラーは、ワイヤーの回転や摩擦によってつまりをそぎ落とします。
電動トーラーを使って解決する場合は、まず排水管内に電動トーラーを入れましょう。
つまりの原因物質に向かって回転させながら、排水管の汚れを削ぎ落としていきます。
電動トーラーは特徴や使用によって大きく値段が変化しますが、3万円〜15万円程度と高額であるため、1度きりの使用のために個人で購入するのはおすすめではありません。
電動トーラーでしか取れないようなつまりが発生している場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。
高圧洗浄機を使う
排水枡などの汚れを手で除去しても改善されない場合や、排水管がつまっている場合には、高圧洗浄機などの特殊な機械が必要です。
高圧洗浄機は、高い水圧を使ってつまりを取り除くことができます。
一戸建てや車を所有している場合は、高圧洗浄機を一台持っているという家庭も多いかもしれません。
しかし、家庭用高圧洗浄機には、配管洗浄用のアタッチメントが付いていないケースが多い傾向があります。
軽度のつまりであれば、家庭用高圧洗浄機で改善できる場合もありますが、排水管にこびりついている頑固な汚れを家庭用高圧洗浄機で取り除くのは難しいでしょう。
専門業者の使用する配管用の高圧洗浄機であれば、徹底的に排水管内を洗浄することができるため、専門業者に依頼するのがおすすめです。
お風呂のつまりを予防する方法
お風呂のつまりは、日頃から対策しておくことで予防することができます。
すぐに始められるお風呂のつまりを予防する方法は、以下のとおりです。
- ●排水口カバーを活用する
- ●排水口にアルミホイルを入れる
- ●定期的に液体パイプクリーナーを使う
- ●定期的に掃除する
それぞれの予防法について解説いたします。
排水口カバーを活用する
排水口カバーを活用することで、お風呂のつまり予防ができます。
排水口カバーとは、髪の毛などを絡め取って排水口に流れるゴミや異物を最小限に抑えるために排水口の上に設置する、つまり予防グッズです。
つまりの原因として代表的なのは、髪の毛やゴミなどが排水口や排水管に流れることなので、つまりが発生するのを予防することができます。
排水口カバーは、「シールタイプ」「カバータイプ」「ネットタイプ」など、さまざまな種類があります。
シールタイプの場合は簡単に取り外しができ、自分の家の排水口のサイズに合わせてハサミでカットできるのがメリットです。
一方で、ゴミが溜まりやすく頻繁に交換する必要があることや、シールの粘着が水に触れるごとに弱くなってしまうこと、乾いていないと張り付かないためお風呂の使用後すぐには取り替えられないことがデメリットになります。
カバータイプは、ヘアキャッチャーやゴミ受けの上から被せるもの、ヘアキャッチャーやゴミ受けごと交換するもの、ゴミを一塊にするもの、抗菌作用によりぬめりの発生を防ぐものなど、多数の種類が取り揃えられています。
カバータイプのメリットは、何度も使用できるためコスパが良いこと、素材や種類が豊富で選択肢が多いことです。
一方で、カバータイプには、サイズを変更できないため自分の家の排水口に適したものを選ばなければならず、珍しい形をしている排水口に使いたい場合、適合するタイプがほとんどないといったデメリットがあります。
ネットタイプは、ヘアキャッチャーやゴミ受けに取り付けて、髪の毛やゴミなどの異物が流れ込むのを防ぎます。
ネットタイプのメリットは、伸縮性があるためどんなサイズにも合うことや、シールのように剥がれてしまう恐れがないことです。
排水口にアルミホイルを入れる
排水口の中にアルミホイルを丸めて入れると、ぬめり予防に効果的です。
アルミホイルは水に触れると、金属イオンを発生させ、ぬめりの原因となる雑菌の繁殖を防ぎ、悪臭を予防できます。
ぬめりの発生を抑えられるため、日々の掃除も楽になるでしょう。
丸めたアルミホイルを使用する場合は、誤って排水管の中に流してしまわないように、設置する場所や大きさにご注意ください。
また、1週間に1度はアルミホイルを交換するのがおすすめです。
定期的に液体パイプクリーナーを使う
定期的に液体パイプクリーナーを使うと、お風呂のつまりを予防できます。
液体パイプクリーナーは、お風呂のつまりの原因となる髪の毛や皮脂の汚れを溶かすことが可能です。
液体パイプクリーナーには、水酸化ナトリウムが主成分になっているものとアルカリ性タイプの2種類ありますが、髪の毛や皮脂の汚れには、水酸化ナトリウムが主成分のものを使いましょう。
酷い汚れの場合は、水酸化ナトリウムの濃度が濃いものを選ぶとより効果的です。
液体パイプクリーナーでつまりを予防するには、まず排水溝に規定量のパイプクリーナーを注ぎ込みます。
規定の時間放置して、時間通りに55℃程度のお湯できれいに洗い流しましょう。
排水管を傷めてしまう恐れがあるため、55℃以上のお湯を使用するのは避けるようご注意ください。
また、規定の時間よりも長く放置してしまうと、取れた汚れが再び固まって排水管の中でつまってしまう恐れがあります。
使用の際には、規定の時間と量をしっかりと守りましょう。
1週間または2週間に1度のペースで、定期的に液体パイプクリーナーを使用すると、排水口にゴミが溜まらず、つまりを予防できます。
また、液体パイプクリーナーは臭い予防も可能です。
しかし、液体パイプクリーナーを使用するときは、必ず換気をし、ゴム手袋をはめるようにしましょう。
また、他の薬剤と併用して使うと、目や喉などに強い刺激を与える有毒ガスを発生させることがあります。
使用する際は十分に気をつけましょう。
定期的に掃除する
排水口カバーやネットなどでお風呂の排水溝のつまり対策をしても、すべての異物を防げるわけではありません。
ネットやカバーの隙間から小さな異物が混入することがあります。
そのため、対策を行なっている場合でも、定期的な掃除は必要です。
掃除の頻度は、使用状況によって目安が異なりますが、簡単な掃除は1週間に1度を目安に行うと良いでしょう。
簡単な掃除は、排水口カバーやヘアキャッチャーなどの部品を取り外し、お風呂用洗剤をかけ歯ブラシやスポンジなどでこすって、汚れを除去すれば完了です。
パイプクリーナーを使った排水管内の掃除は、月に1〜2回程度実施しましょう。
集合住宅の場合は特に注意!
マンションやアパートなどの集合住宅の場合には、注意しなければならない点が3つあります。
集合住宅の注意点は、以下のとおりです。
- ●悪臭トラブル
- ●水漏れトラブル
- ●強制退去や賠償請求
それぞれの注意点について解説いたします。
悪臭トラブル
通常、キッチンやお風呂の排水溝には、悪臭や害虫の侵入を防ぐために、排水トラップが設置されています。
排水トラップが設置されているにもかかわらず、悪臭が漂っている場合は、排水溝に蓄積された汚れが原因である可能性が高いでしょう。
排水溝に蓄積された汚れを放置しておくと、やがて部屋中に広がり、時間が経つと自分の部屋だけではとどまらず、周りの部屋にも悪臭が漂ってしまう恐れがあります。
もし周りの住人の部屋にも悪臭被害が広がった場合は、クレームにつながる可能性もあるため、ひどくなる前に対処しなければなりません。
水漏れトラブル
お風呂の水の流れが悪いのを放置しておくと、やがてつまりへと発展してしまうでしょう。
つまりがひどい場合は、行き場をなくした水が床下に浸水してしまう恐れがあります。
2階以上に住んでいる場合、下の部屋にまで浸水被害が及んでしまうと、他の住人にも迷惑がかかるでしょう。
つまりだけであれば、つまりを直すだけで済みますが、つまりが悪化して水漏れが起こると、床や天井などの補修工事も必要になり、修理費用も高額になります。
万が一、他の住人の部屋にまで浸水してしまった場合には、すみやかに管理会社に相談をし、迷惑をかけてしまった住人には早めに謝るようにしましょう。
強制退去や賠償請求
悪臭トラブルや水漏れトラブルが起こった場合、周りの住人に迷惑をかけるだけでは済まず、強制退去や賠償請求に発展するケースもあります。
集合住宅の場合は、自分の行動次第で自分が不便さを感じるだけでなく、周りにも迷惑をかけてしまう恐れがあることを念頭に入れておきましょう。
もし、つまりや悪臭が発生した場合には、すみやかに対処が必要です。
対応できない場合は業者に依頼
お風呂で発生するつまりのなかには、自分では対応できないものもあります。
地震や工事などによって排水管の勾配が変化したことによるつまりや、排水桝のひどいつまりは、自分で直すのは難しいものです。
勾配の変化によって水の流れが悪くなっている場合は、排水管の勾配を元に直さなければなりません。
しかし、排水管の勾配を直すには排水管の工事が必要になるため、専門の業者に依頼しなければなりません。
また、排水桝のひどいつまりも高圧洗浄機などの特殊な機械が必要であるため、専門業者に依頼する方が安心につながります。
しかし、どこの専門業者に任せても良いわけではありません。
専門業者を選ぶ際に気を付けるべきポイントは、以下のとおりです。
- ●まとめサイトで口コミを確認
- ●相見積もりをする
それぞれのポイントについて解説いたします。
まとめサイトで口コミを確認
専門業者を選ぶときは、まとめサイトなどで口コミを確認しましょう。
問い合わせや見積もりの依頼をしただけでは、良い業者であるか、そうではないか判断するのは難しいものです。
そんなときの判断材料として、口コミがあります。
口コミはその専門業者を利用したことのある方々が書き込んだ、貴重な情報源です。
口コミを確認することで、どのような工事実績があるのか、どのような工事が得意であるかなどを把握できるでしょう。
しかし、ネット上のことをすべて信じ込んではいけません。
なかには、誰が書き込んだのかわからない口コミもあり、本当にその専門業者を利用した方が書いたのか判断するのは難しいものです。
あくまで参考程度に口コミを確認することで、利用者の感想や評価を把握できるでしょう。
相見積もりをする
専門業者に依頼するときは、相見積もりをとりましょう。
相見積もりをとることで修理費用の相場を把握し、その専門業者の修理費用が高すぎないか、安すぎないかを判断することが可能です。
修理内容や修理箇所によって、材料費や作業の工賃など、費用が大きく異なります。
見積もりを提示してもらう場合には、どのような作業にいくらかかっているのか、どのような材料がいくらかかるのかなどを細かく教えてもらえると安心できるでしょう。
もし細かい見積もりを提示してくれない場合は、何にいくらかかっているのか判断できません。
もしかしたら、余分に請求されている恐れもあります。
自分が納得できる説明を受けてから、依頼に進むようにしましょう。
また、相見積もりをとることで、修理費用の比較だけでなく、専門業者の対応や工事の内容についても比較できます。
まとめ
お風呂のつまりは、洗い場の排水溝、ヘアキャッチャー、浴室下の排水管、排水トラップ、浴槽の入水栓、排水桝、屋外の排水管と、さまざまな場所で発生する可能性があります。
お風呂がつまりやすい原因は、髪の毛や皮脂の汚れ、誤って落としてしまった異物です。
お風呂は身体をきれいに洗う場所であり、皮脂の汚れはもちろん、シャンプーなどの石鹸のカス、シャンプー容器の切れ端の異物が流れるため、つまりやすくなっています。
お風呂のつまりを直すには多数の対処法がありますが、つまり具合や原因によって適切な対処法を試しましょう。
また、お風呂はつまりやすい箇所であるため、日頃からつまりが起こらないように対策をとることも大切です。
お風呂のつまりを予防するには、排水口カバーを活用する、排水口にアルミホイルを入れる、定期的に液体パイプクリーナーを使用する、定期的に掃除する方法があります。
特にマンションなどの集合住宅に住んでいる方は、近隣や管理会社とのトラブルが起きないように、気を付けましょう。
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